変身

青空文庫で読んだシリーズ。カフカ「変身」。

中学生のころ、少しきつめの厨二病を患っていた斎藤という友人がいた。彼がある日、仮面ライダーはカフカの変身のパクリだ、というようなことを得意げに話しており、それがわたしとカフカとの出会いだった。

本との出会いはいつも偶然であり、例えば中学1年の学級文庫に荒俣宏の「帝都物語」とコクトーの「恐るべき子どもたち」があり、それらは少なからず私の人生に影響を与えた。

私は仮面ライダーが好きだったので、なるほど元ネタならば読まねばなと思い、「変身」を読んだのだが、全く仮面ライダーの要素はなくてびっくりした。斎藤はあきらかに読んでいなそうだったので、その後私から話題に出すことはなかった。

始めて読んだとき、最後に主人公のグレゴールは死なずにイモムシから蝶になったのだとなぜか思い込んでいた。しかし改めて読んでみると、いやもう絶対死んでるだろって感じだった。当時、あまりにもこの小説救いがなさすぎて、そういうふうに無理やり解釈をしたのだろう。